リスクを知った上で、アフターピルの服用をすることが大切

リスクを知ってほしいと指差す女性
アフターピルは緊急避妊薬とも呼ばれる中用量のピルで、性交時に避妊ができなかった時など、緊急的に妊娠を防止することができます。正しく服用すれば高い確率で妊娠を防ぐことができますが、時間が経過するにつれて効果も低くなってしまいますから、できるだけ早く服用することが望ましいといえます。

避妊に失敗した直後から12時間以内に服用することで妊娠の確率は0.5%となりますが、24時間を経過してしまうと3倍以上にも妊娠の確率が高くなってしまいますから妊娠を望まないのであれば、できるだけ早く服用することが重要となります。

意外と知られていないアフターピル

日本では避妊方法というと、まっさきにコンドームがあがりますが、海外ではコンドームは性感染症予防の道具という位置づけで、避妊方法というとピルが一般的となっています。コンドームは正しく装着することで避妊効果を得ることができますが、破れや破損、正しく装着しなかったことで妊娠するケースも少なくありません。

一方低用量ピルは毎日正しく服用することで、ほぼ100%の確率で妊娠を防止することができます。ただ日本ではピルの認可が遅れてしまったこともあり、低用量ピルの認知度は高くはありません。そのため望まない妊娠をしてしまったために、日本では年間20万件ほどの人工妊娠中絶手術が行われています。

アフターピルは避妊に失敗してしまったり、レイプなどの性犯罪に巻き込まれてしまった女性が、妊娠を防止するために効果的なピルですが認知度は低く、3人に1人程度しか知っている人がいないといわれています。もしアフターピルの存在を知っていれば、人工妊娠中絶手術を受ける人の数は、大幅に減少するはずです。

ピルとは

ピルについて知ろうとする
ピルには、2種類の女性ホルモンが配合されているため、服用することで体内のホルモンバランスを整えられます。その働きにより、妊娠を回避することができるため避妊薬として使用されています。ただ、もともとピルは生理痛の抑制や生理不順を改善するために開発された薬ですから日本では避妊薬としてよりも、婦人科系の病気の治療薬として使用されることの方が一般的となっています。

低用量ピルは、配合されている女性ホルモンの量が少ないピルです。毎日同じ時間に1錠を服用することで、生理周期が整い生理痛などを緩和する効果を得ることができます。また排卵を抑制させるため、低用量ピルを服用している間は妊娠をすることがありませんから、正しく服用することでほぼ100%避妊効果を得ることができます。

一方アフターピルは、含まれているホルモン量が多く、服用することで急激に体内のホルモン量を増やして人工的に生理を引き起こし、避妊の効果を発揮するようになっています。

緊急避妊薬の効果と副作用、リスク

低用量ピルは、毎日1錠服用することで確実に避妊効果を得ることができるのに対して、緊急避妊薬は急激にホルモン量を増やしていくため体に与える負担も大きく、副作用が現れるリスクも高くなってしまいます。緊急避妊薬を服用すると早い場合には2日後に不正出血が起こり、避妊に成功したことを確認することができます。

遅くても3週間以内には不正出血が起こりますから、妊娠の有無は1ヶ月以内に判明します。不正出血は、緊急避妊薬によって子宮内膜が強制的にはがれることで起こる出血で、生理と同じ仕組みとなっています。3週間を過ぎても不正出血がない場合には、妊娠をしている可能性が高くなりますから、妊娠検査薬などで確認する必要があります。

主な副作用としては嘔吐や頭痛、吐き気などがあり、一時的につわりのような状態を引き起こしてしまいます。通常は1日ほど経過すれば改善していきますが、全身の倦怠感や下腹部痛などが起こり、通常の生理周期に戻るまでには時間がかかるという問題もあります。
緊急避妊薬は、急激に排卵を抑制し着床を防ぐ効果がある反面、女性の体にはかなりの負担をかけることになります。

一般的な副作用は1日程度で治まりますが、ひどい場合には日常生活が困難なほど、強く副作用が現れてしまうリスクも伴います。また、緊急避妊薬は全額自己負担となり、病院によっては1万円~1万5千円程度かかりますから体にも財布にも負担をかけてしまうともいえます。

そのため日常的な避妊は低用量ピルを使用し、緊急避妊薬はあくまでも避妊に失敗した最終手段として服用するようにすることが大事です。緊急避妊薬は望まない妊娠を避けるために、性交後でも妊娠を防止するように開発されたものです。
含まれている女性ホルモン量が多いため低用量ピルとは異なり強い副作用を引き起こすリスクも高く、正しく服用したとしても、100%の避妊効果を得ることはできません。

また血栓ができるリスクもあるため、35歳以上の喫煙者や糖尿病の人、高血圧の人は服用が禁止されているので要注意です。何度も服用すると体への負担も大きくなってしまいますから、あくまでも緊急時に使用するようにしましょう。